年末調整で「世帯主」って何に影響があるの?書き方は?

この記事は

「年末調整の世帯主ってどんな影響があるの?」

「世帯主の欄、間違えてしまった!」

「世帯主ってなにを書けばいいの?」

「そもそも世帯主って何?」

という人に向けて記事を作成しています。

 

こんにちは、ロンです。

 

会社に入社したての場合や、年末に近づくと書かされるのが家族構成の用紙。

 

その家族構成を書く用紙の正式名称を「給与所得者の扶養控除等申告書」といいます。

 

これは年末調整で従業員に返す税金を計算するなどに使うのですが、世帯主を書く欄ってありますよね。(下の赤枠の部分)

この「世帯主の氏名」「あなたとの続柄」ってのが、経理関係の仕事をしていると「どう書けばいいの?」「どういう影響があるの?」と質問をもらうことがよくあります。

 

そこで今回はそんな疑問についてさくっと回答しちゃいたいと思います。

 

ふるさと納税は12月末まで、年末調整に合わせて一度確認がオススメ

⇒ふるさと納税Q&Aーあなたも2,000円で高級品がもらえる理由

スポンサードリンク

年末調整における世帯主の影響

結論から書くと、「世帯主の氏名」は、年末調整に何も影響がありません。

 

なので「世帯主を間違えてしまった」「世帯主欄を書き忘れてしまった」という場合でも、そこまで気にする必要はありません。

 

少なくとも僕が経理をしていたころは空欄の人も見かけましたし、書き直しを依頼したことがありませんでした。(ただでさえ年末調整の時期は忙しいので、関係ないところは基本スルーです、笑)

 

 

なんで世帯主の情報が必要?

じゃあ「なんで年末調整に世帯主の情報が必要になるの?」って気になりますよね。

 

この年末調整で提出した情報は、国や地方自治体に提出されます。(扶養控除等申告書そのものは提出されませんが、記入内容は国や地方自治体に提出されます。)

 

それを基に税金の金額や、国民健康保険の金額が決定されたり、誰に税金を請求するのかを決めるのですが、その際に世帯主が利用されている可能性があります。

 

でも世帯主が誰であっても、基本的に税金や保険料の金額が変わることはありません。

 

またいろんな手続きをしていて思うのは、世帯主の情報は住民票から判断されると感じることが多いです。

 

世帯主を変更する影響でたまーに国民健康保険料に影響がでることがありますが、年末調整で提出された世帯主ではなく住民票の世帯主を基に考えられているようなので、勝手に保険料が変わるということはまずないです。

 

もしどうしても「保険料が変わったんじゃないか?」と不安に思う人は市役所の保険の窓口に世帯主が誰で保険料がどのように計算されているか確認するといいですよ。

 

世帯主が国民健康保険料に与える影響について詳しく知りたい人は、次の記事をどうぞ

⇒世帯主が国民健康保険に与える影響-1番保険料が安くなる方法

 

 

「世帯主の氏名」と「あなたとの続柄」の書き方

年末調整に世帯主が影響がないとはいえ、社会人としてちゃんとした書き方を知りたいですよね。

 

この「世帯主の氏名」は、住民票の世帯主のことです。(戸籍は全く関係ありません)

 

なので正確な世帯主を書きたいなら、住民票をとって確認すれば確実です。

 

だいたいは…

実家暮らし 父親、母親、おじいちゃん、おばあちゃん
一人暮らし 自分の名前
同棲 あなたか彼氏(彼女)の名前

 

ということが多いです。

 

「あなたとの続柄」に関しては、「世帯主の氏名」に書いた人とあなたとの関係性を記載します。

 

よく使うのは次ですね。

お父さんの場合
おばあちゃんの場合 祖母
自分の場合 本人
彼氏(彼女)の場合 同居人
旦那(奥さん)の場合 夫(妻)

 

 

居候してるとか、特殊な場合については次の記事を参考にしてみて下さい。

⇒世帯主との続柄-自分が世帯主の場合の続柄は?

 

 

そもそも世帯主って何?

ここまで解説しておいてなんですが「そもそも世帯主って何?」って人はこちらの記事をどうぞ

 

⇒世帯主とは?一人暮らしの世帯主って誰?自分でいいの?

 

 

その他の欄って影響はどうなの?

氏名、住所、生年月日、性別、扶養家族の情報など、その他にも書く欄っていっぱいありますよね。

 

「扶養とか以外なら、間違っててもそんな影響ないでしょ?」って思うかもしれませんが、住所、生年月日、性別を間違えると税金の額がごっそりと変わることがあるので注意して下さいね。

 

 

まとめ

年末調整において世帯主が与える影響について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

 

いろいろ書きましたが、改めて1行でまとめると

年末調整のとき、世帯主が誰でも特に影響はない

ということです。

 

あるとすれば年末調整のときに、僕のような事務作業員や、税務調査のときに調査官の人が、「あれ?これおかしくない?」って気になる程度ですね。

 

意図して、「不正を働いてやろう!」みたいな思惑がなければ、問題になることはまずありません。というか年末調整の資料の世帯主を変えて働ける不正ってほぼないですね。(過去に「離婚を会社に知られたくない」という理由で、離婚した旦那さんの名前を書いている人はいましたが…)

 

その他、年末調整や住民票の手続きで気になることがあればコメント欄で気軽に質問して下さいね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

2 件のコメント

  • 離婚した人が、別れた旦那の名前を書いていても全く問題なかったのでしょうか_?
    我が家は、私の会社の方が手当が付くので世帯主を妻である私に変えました
    でも、主人の会社にはまだ言っていません
    例えば、今年の年末調整で主人の書類には世帯主欄に主人の名前を書いてしまっても問題ないのでしょうか?
    主人の会社に知られない方が、いらぬ質問を受けずに済むかと思ったのですが

    • プニさん

      コメントありがとうございます、ロンです。

      会社からいらぬ詮索などされるのは非常にめんどくさいですよね。

      僕は法律の専門家ではないので、詳しくはそういった専門家の人にご相談される方がいいと思いますが、一般論で回答させてもらいますね!

      普通、世帯主の欄の名前を間違えたとしてもそこまでとがめられることはないですすが、故意に世帯主の名前を変えて、不正に手当を受給したりなどすると支給した側から訴えられたり、場合によっては詐欺罪などで刑事罰の対象になる可能性はあります。

      逆をかえせば、別れた旦那さんの名前を書いたり、世帯主の人でない人の名前を書くことによって誰かに迷惑をかけたり、何か支給を受けたりすることがないのであればそこまで問題になる可能性は低いでしょう。

      もちろん理解されているとは思いますが、あくまで問題になる可能性が低いだけなので、意図的に書類に事実と違うことを書くことそのものは、倫理的にあまり推奨できることではありませんし、会社の規則などによっては会社内の処罰の対象にもなりえると思います。

      なので僕個人の回答としては事実のとおり、意図的に調整したりなどせずに書類の提出をおすすめしておきます!

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です