「退去費用を踏み倒して、払わないとどうなるか?」
もしこの疑問を単純な好奇心で知りたい人以外は
『高額な退去費用を請求されて困っている』
『退去費用を支払うお金がない』
『既に退去費用を踏み倒してビビってしまった』
なんて人なんじゃないでしょうか。
そんな人のために退去費用を踏み倒して、払わないとどうなるかについてまとめてみましたので、ぜひご覧ください。
目次
退去費用を払わないとどうなるか
退去費用を払わないとどうなるかは、大家さんもしくは管理会社しだいです。
たかだか数万円程度の退去費用であれば、「もめるのも手間だから…」と飲み込む人もいるでしょうし、泣き寝入りする大家さんも存在します。
しかし「退去費用を払わない態度が気にくわない!」と最後まで徹底抗戦する人もいます。
仮に「徹底抗戦だ!」となった場合は次のようなことが考えられます。
- あなたに退去費用の支払いの連絡がくる
- 契約時の保証人に退去費用の支払いの連絡がくる
- 弁護士などを通じて退去費用の支払いを求める起訴が行われる
どこまでやるかは大家さんしだいですが、退去費用をめぐる裁判は結構よくある話なので、「まさか退去費用ごときで裁判なんて」と安易に構えるのは非常に危険です。
退去費用を踏み倒して逃げたらどうなる
「どう考えても退去費用が払えないからトンズラするしか…」とお考えの人もいるかもしれません。
善悪は一旦おいておいて、踏み倒す、踏み倒さないは個人の自由(?)だと思いますが、個人的には踏み倒さない方がいいと思ってます。
これは踏み倒すなんて悪いことをしてはいけない、という道徳の話じゃなくて割にあわないからです。
踏み倒して逃げ出すと
- 保証人に迷惑がかかる可能性がある
- 逃げたところで住民票、水道高熱の情報などでたどられる
- 信用情報に傷がつく可能性がある
- 裁判になった場合、逃げた事実が不利にはたらくことも
なんてことになる可能性があります。
そしてなにより退去費用は、かなり入居者側に有利なような仕組みになっているので逃げるよりも正攻法で対応する方が断然有利です。
退去費用に正攻法で対応する方法
引越しの際に、退去費用を請求されることがあると思いますが、大家さんや管理会社が請求してくる退去費用が正しいとは限らないので注意が必要です。
中には本来請求できる退去費用を大家さん側が負担してくれるということもありますが、中には退去費用をふっかる大家や管理会社も存在します。(僕の経験上、半分以上の確率でふっかけられています。)
もし高額な退去費用を請求されていて、退去費用を踏み倒すことや払わずに逃げることを考えているならば、まずその退去費用がふっかけられていないか確認しましょう。
原状回復のガイドラインから考える
まず基本となるのは、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」です。
このガイドラインから考えれば、フローリングなどは、傷をつけた部分だけ貼りかえればよく、全面貼りかえる費用を負担する必要はありません。
その他、壁紙のクロスは傷がある部分だけかえればいいのはもちろんのこと、3年住んでいるなら貼り換え費用の半分、6年住んでいるなら費用を負担する必要がなくなります。
まあでもちょっとガイドラインは小難しい資料なので、ちょっとこれはぼったくりな気がすると思ったら消費者センターに電話相談してみるのもいいと思います。
業者の見積もりがそもそも妥当か確認する
退去後の部屋の清掃は、大家さんや管理会社と関係の深いリフォーム業者に依頼されることが多いです。
そのため大家さんによっては、そこにちょっと高めの見積もりを出してもらったりして、紹介料でバックをもらうなどということをしていることもあります。
退去費用の見積もりがある場合、一度相場を調べてみるか、自分で探したクリーニング業者やリフォーム業者に見積もりをしてもらって、高く見積もられていないか確認するのもいい方法です。
もし必要以上に高額な退去費用だった場合
まずは大家さんか管理会社に本来の金額を伝えたうえで、正当な退去費用に戻してもらいましょう。(だいたい8割くらいの場合は、ここで決着がつきます)
たまーに、『俺がルールだ!』みたいなイケイケの管理会社や、怒鳴りちらすなどイキオイでごまかす大家もいますが、消費者センターか弁護士を通せばほぼ99%どうにかなります。(退去費用の計算が正しければ)
もしやっかいそうな大家や管理会社なら、メールなど記録に残る連絡手段にするか、事前に宣言して通話を録音するなど対応すれば、問題なくすすめられると思います。(念のために録音したことは一度ありますが、その録音を使うようなトラブルに発展したことは今のところありませんでした。)
退去費用が正当な金額だった場合
もはや素直に払うしかありません。
例えばあなたの大切な持ち物を壊されたのに、悪気はなかったから見逃してといく場合といかない場合があるでしょう。それと同じような感じです。
ただ実際に支払いが難しい場合は、次のような方法も考えられます。
分割の支払いをお願いする
大家さんや管理会社に、金銭的に支払えないので複数回に分けて支払わせて欲しいとお願いするのもありです。
あくまでお願いなので聞き入れてもらえるかどうかは大家さんしだいですが、ちゃんと事情を説明して、誠心誠意お願いすれば対応してくれる人もいるでしょう。
キャッシングで対応する
本当に最終手段ですが、クレジットカードや消費者金融のキャッシングを利用するという方法もあります。
キャッシングであれば分割払いにもなりますし、少しでも収入がある人で、初めて借りる場合は貸してくれる可能性も高いでしょう。
ただしちゃんと返せるだけの収入があるのかよく考えて、また親など頼れる人などがいる場合は、そちらに頭を下げて一時的に立て替えてもらった方がいいかなと個人的には思います。
まとめ
退去費用を踏み倒し、払わないとどうなるかについていかがだったでしょうか。
一行でまとめると『踏み倒すのはロクなことがない、正攻法でなんとかできないか考えてみよう』って感じですね。
なので仮に不当に高額な退去費用であっても「踏み倒してやる!」「怒鳴ってやる!」みたいな対応ではなく、感情的にはならずきちんとガイドラインに沿った対応をするように心がけるのが一番あなたにとっていい結果になるんじゃないかな、と個人的には思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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